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「禅 ZEN」映画レビュー 〜 道元禅師の教えと坐禅の深遠な意味を探る

久しぶりに映画を観賞しました。

今回は「禅 ZEN」を選びました。この映画を選んだ理由は、私が坐禅の経験があり、禅の歴史を知ることでその意味を理解できるかもしれないと思ったからです。道心寺の副住職に紹介してもらったことも大きなきっかけとなりました。

「禅 ZEN」は、曹洞宗の開祖である道元禅師が中国で学び、日本に帰国後にどのように活動し、福井県にある総本山永平寺を建立したのかを描いたストーリーです。この映画を観て禅のすべてがわかったわけではありませんが、観る前よりも意味が深まったことは間違いありません。

印象に残ったシーンとセリフ

特に心に残ったシーンを紹介します。貧困に苦しむ遊女のおりんと道元禅師の掛け合いです。おりんは坐禅を試みますがうまくいかず、自分を憎んで狂ったように叫びます。

おりん:「あたいは自分が憎い!殺してやりたいほど憎い!あたいの中に仏がいるなんて騙すあんたらが憎い!南無阿弥陀仏の方がよっぽどマシだ!」

道元禅師:「嘘ではない!汝の中に仏はいるのだ!ただなぁ〜簡単には仏さんには出会えんのだよ。人間は誰もが、あれが欲しい、これが欲しい、ああ成りたい、こう成りたいとむさぼり、思うようにならぬと腹が立って愚かなことをしてしまう。そのようなもので目隠しをしているから、仏が見えんのだ。だから座るのだ。その目隠しが取れるまでひたすら座るのだ。そうすれば自分の中の仏と向き合える。」

さらに、道元禅師はおりんに対してこう言います。

道元禅師:「おりん!自らを殺すとは仏を殺すことだ。そして他者への依存は、自らの仏を否定することだ。」

このシーンは私にとって非常に心に響くものでした。

禅の教えと「執着」

禅の教えの中で特に印象的だったのは「執着」という言葉です。坐禅をしていると不安が頭をよぎり、それをどんどん膨らませてしまいます。住職からは「執着」とは実際に起きていないことを想像して不安を追いかけることだと教えていただきました。

道元禅師はこう説明します。

道元禅師:「日常の生活を完全に離れ、今まで関わってきたものをすべて捨てる。良いとか悪いとかの考えを捨て、考えること、あるいは悟ろうとすること、一切の意図や思いを巡らすことをやめるのだ。これを「非思量」という。悟りを目的に坐禅するのではない。只管打坐(しかんだざ)。そのものが悟りである。」

まとめ

この映画を観て、「禅 ZEN」が私にとって非常に印象深い作品となりました。心を矢で射抜かれたような気持ちになりました。お時間があるときにはぜひご覧になってみてください。最後までお読みいただきありがとうございます。


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