本日は、安芸郡熊野町にお住まいの50代女性の施術セッションの様子をご紹介します。初来院時の症状は以下の通りでした。
- 頭痛
- 首や肩のこり
- 肘や手首の痛み
- 腰痛
- 足の痛みとむくみ
- 不眠
- 便秘
- 疲れが取れない
特に、頭がボーッとしたり痛くなったり、やる気がなくなる症状が気になるとのことでした。頭がボーッとする症状についてさらにヒヤリングを進めました。
約10年前に脳動脈瘤の手術を受け、一部にコイルが挿入されたままとのことです。現在も経過観察のため年に一度MRI検査を受けており、異常はないとのことです。さらに、高血圧と診断され血圧降下剤を服用中です。
また、3年前には大腸がんの手術を受け、現在も経過観察中です。精神面では、仕事は楽しく感じているものの、考えすぎて頭がいっぱいになり、怖いと感じると頭がピリピリしてくることがあるそうです。トンネルに入ると不安を感じたり、大雨が降ると災害を思い出して怖くなったり、背筋がゾワゾワする症状もあります。
昨年はめまいにも悩まされ、耳鼻科を受診しました。ご自身では更年期障害ではないかと疑い、漢方薬の服用も試みていました。
彼女のような複合的な不調を抱えるクライアントを多く診てきました。多くの方が病院や漢方薬、整骨院、鍼灸院、カイロプラクティックを試みても不調が続くケースが少なくありません。
彼女の身体が過緊張している点に着目し、身体に触れてみると、背中や首・肩まわりがひどく緊張していることが確認できました。身体が過緊張していると、薬や他の物理療法では逆に緊張を高めてしまいます。
私たちの自律神経整体では、アルントシュルツの法則に基づき、非常に優しい力で施術を行います。低刺激が神経を喚起し、身体をゆるめることで、不調症状は徐々に消えていきます。ただし、症状が積年のものであるため、改善にも時間がかかりますが、遠回りのようで近道です。
今回のクライアントさんは、1回目の施術で身体の脱力を感じていただき、続けて通うことを選択されました。治癒には時間がかかりますが、粘り強く取り組むことで、不調症状とお別れできるでしょう。私たちも共に頑張りますので、よろしくお願いします。